ジョーンズとクルーズの加入で総勢9名。2016年巨人のキーマンは、外国人選手か
今オフ、巨人はロッテからルイス・クルーズとヤンキースからギャレット・ジョーンズを獲得した。これですでに来季外国人選手は育成も含めると9名の大所帯となった。
2015/12/18
チームの土台を支えるのは誰？
この熾烈な助っ人枠争いは、そのまま1軍レギュラー争いにも飛び火するだろう。
ジョーンズが1塁手として定着すれば、阿部慎之助は捕手復帰か代打稼業を受け入れるしかない。
左翼として起用されるなら、亀井善行や大田泰示の出場機会は激減する。
同じくクルーズがサードならば村田修一はベンチに追いやられるし、セカンドなら片岡治大や脇谷亮太と争うことになる。
原政権時代は代えの効かなかったショート坂本勇人ですら、打撃不振に陥ればクルーズという存在に脅かされる。
つまり、1塁と外野を守るジョーンズと、二・三・遊とすべて高いレベルでこなせるクルーズの加入でチームは一気に活性化するわけだ。
栄光のV3時代の巨人では助っ人選手は常に脇役だった。
なぜなら、主役には阿部・村田・杉内・内海の当時総年俸18億円カルテットがいたからだ。
そんな時代もV4を逃し原辰徳の辞任とともに終わりを告げた。
来シーズン、由伸巨人のど真ん中にいるのはマイコラス、ポレダ、ジョーンズ、クルーズ。
彼ら助っ人勢がローテの中心とクリーンナップを張る2016年型ジャイアンツ。
ラミレス、グライシンガー、ゴンザレス、クルーンらを擁し日本一に輝いた2009年ですら、チームの土台には全盛期バリバリの小笠原道大や阿部慎之助がいた。
今度は誰が阿部や小笠原の役割をするのか？
もし坂本勇人と長野久義がそういう存在になれなければ、巨人は長い低迷期に突入することになるだろう。
皮肉なことに今オフの大型補強を生かすも殺すも、結局は坂本と長野次第なのである。