最速記録は155キロ…夏の甲子園に現れた歴代“規格外の速球王”6人|全国高校野球選手権大会
2023/08/02
産経新聞社
高校野球 甲子園最新情報
第105回全国高等学校野球選手権大会が、8月6日に開幕。夏・王者をかけて出場49校がしのぎを削る。今大会も仙台育英(宮城)の「150キロトリオ」をはじめ、数多くの速球派投手が登場する。今回は、歴代の夏の甲子園で、高校生としては規格外の球速を叩き出した選手たちを紹介する。
東北が生んだ速球王
2007年 佐藤由規(仙台育英) 対智弁学園155キロ
甲子園最速記録を叩き出したのが由規こと佐藤由規だ。2年生エースとして迎えた2006年夏の宮城大会決勝では、東北を相手に24回を投げ切り、一躍有名になる。翌年佐藤は中田翔、唐川侑己と高校BIG3と称される。
注目の2人が地方予選で敗退し、大会前から佐藤が一身に注目を集める形となったが、初戦の相手、智弁和歌山から17奪三振を奪い完投勝利。続く2回戦、智弁学園戦の4回に投じたストレートが155キロを記録した。仙台育英はこの試合で姿を消したが、佐藤自身はますます脚光を浴びることとなった。同年の日米親善試合では157キロを記録している。
5球団の争奪の上、東京ヤクルトスワローズに入団。2010年には当時の日本人最速となる161キロを記録した。その後楽天に移籍し、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズを経て、現在は台湾プロ野球の楽天モンキーズでプレーしている。
怪我に泣かされプロ通算は32勝にとどまったが、「みちのくのプリンスK」は伝説として野球ファンの間で語り継がれるだろう。