県民の星…愛知県出身のプロ野球選手5人(投手編)|都道府県別の最強選手を振り返る
2022/08/23
産経新聞社
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第104回全国高校野球選手権大会では、今年も各都道府県代表が熱戦を繰り広げている。たとえば愛知県では、愛工大名電が躍進し、1981年以来となるベスト8入りを果たした。このメンバーの中から未来のスターも現れるかもしれない。球史を紐解けば、どの都道府県も有名なスター選手を輩出しているはずだ。今回は愛知県出身のプロ野球選手にフォーカスを当ててみよう。
金田正一
出身地:愛知県稲沢市
経歴:享栄商
♢通算成績
944試合(5526回2/3)、400勝298敗、4490奪三振、防御率2.34
「カネやん」の愛称で親しまれる金田正一は、日本プロ野球史上唯一通算400勝を達成した投手である。また投手としてだけではなく、2割に迫る打率と通算38本塁打を放つなど、バットでも存在感を示した選手だった。
金田は1950年に享栄商から国鉄スワローズに入団。シーズン途中加入ながら8勝を挙げ、翌年9月には史上最年少(18歳1カ月)でノーヒットノーランを達成した。それ以降も球界を代表する投手とし君臨し、1956-58年には3年連続で沢村栄治賞を受賞。57年には完全試合も記録した。
1965年からは読売ジャイアンツに移籍。同年からV9を達成するなど、グラウンドの内外でチームに大きな影響を与えた。69年には日本球界初の通算400勝を達成し、それを区切りに現役を退いた。引退後は2度にわたってロッテ・オリオンズの監督に就任。74年にはロッテに日本一をもたらしている。