県民の星…愛知県出身のプロ野球選手5人(投手編)|都道府県別の最強選手を振り返る
2022/08/23
産経新聞社
岩瀬仁紀
出身地:愛知県西尾市
経歴:西尾東高 – 愛知大 – NTT東海
♢通算成績
1002試合(985回)、59勝51敗、407S、82H、841奪三振、防御率2.31
達成した通算1002登板、407セーブは共にプロ野球記録。伝家の宝刀であるスライダーは、その変化量から「死神の鎌」と恐れられた。
岩瀬仁紀は1998年にNTT東海からドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーからリリーフで65試合に登板し、防御率1.57の成績を残した。チームはこの年、11年ぶりとなるリーグ優勝を果たし、岩瀬自身も最優秀中継ぎ投手を受賞した。
2004年に落合博満監督から抑えに指名されると、クローザーとして確固たる地位を築き、翌年には当時のプロ野球新記録となるシーズン46セーブを挙げる。同年から3年連続で40セーブをクリア。07年には、NPB史上初となる「継投による完全試合での日本一」を達成し、岩瀬は胴上げ投手となった。その後は、15年連続50試合登板や、9年連続30セーブなど、連続記録を次々と樹立。リリーバーとして数々の伝説を残し2018年に現役を引退(引退試合除く)した。
今年の夏の甲子園では、息子の岩瀬法樹(愛工大名電)が注目を集めた。将来、親子二代で愛知県を代表する投手となるかもしれない。