信じられない…プロ野球、大ケガから復活した名選手5人。選手生命の危機を乗り越えた大物たち
2024/03/13
産経新聞社
遠藤一彦
大洋の絶対的エースとして君臨していた遠藤一彦は、クローザーとして復活を遂げた。
遠藤は、1977年ドラフト3位で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。1979年には先発とリリーフでフル回転し、12勝を挙げた。さらに、1983年には36試合(238回1/3)を投げ18勝9敗、16完投、186奪三振、防御率2.87をマークし、最多勝や沢村栄治賞などに輝いた。
しかし1987年10月、走塁時に右足アキレス腱を断裂。手術と懸命なリハビリで翌年の開幕に間に合わせたが、急ピッチの調整が大きな原因となり、本来の投球はできず。1989年にはわずか2勝に終わった。
迎えた1990年、救援に本格転向した遠藤は、抑え投手として45試合登板、21セーブ、防御率2.17の好成績でカムバック賞を受賞。新たな役割を担い、見事に大怪我を克服した。