離脱さえなければ…“ガラスのエース”6人。ポテンシャルは間違いない現役投手たち
2023/09/09
産経新聞社
プロ野球最新情報
プロ野球の世界には、いつの時代にも離脱さえしなければ球界を代表する選手であろうという「ガラスの天才」がいる。特に投手においては、肩や肘の故障により、誰もが認めるポテンシャルを持ちながら、本来の投球ができない悲運な投手が数多く存在する。今回はガラスのエースを6人紹介する。(現役投手編)
髙橋遥人(阪神タイガース)
2017年ドラフト2位で阪神へ入団。1年目の4月にプロ初登板初勝利を記録した。6月までで6試合に先発し、2勝を挙げるも、左肩のコンディション不良のため、その後は登板なしに終わる。
19年シーズンは5月に1軍復帰すると、自己最多の19試合に登板。クライマックスシリーズ(CS)でも先発マウンドに上がるなど、期待値の高さをうかがわせた。
20年シーズンも左肩の不調で開幕から出遅れたが、それでも12試合に登板し、1完投を含む5勝(4敗)、防御率2.49と非凡な能力を発揮した。
昨季は開幕からのフル回転が期待されたが、キャンプ中に故障し、1軍復帰は9月に。復帰後は2試合連続完封勝利を記録するなど、7試合登板で4勝(2敗)、防御率1.65と抜群の安定感を発揮。奪三振率は圧巻の10.10。49イニングで与四球もわずかに5つだった。
同年のCSでも初戦の先発を任されるなどエースの片鱗を見せたが、昨季は4月に「不安を取り除いて万全の状態にするため(球団HPコメントより)」に、左肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けたことが発表され、シーズンを棒に振った。
さらに、今年6月には左肩の手術も発表。復帰時期は未定となっている。故障さえなければ球界を代表する左腕になってもおかしくない存在であり、髙橋の復帰を待ち遠しいファンも多いはずだ。