離脱さえなければ…“ガラスのエース”6人。ポテンシャルは間違いない現役投手たち
2023/09/09
産経新聞社
武田翔太(福岡ソフトバンクホークス)
「九州のダルビッシュ」と高い評価を受け、2011年ドラフト会議でソフトバンクに1位指名を受けて入団。高卒1年目から1軍デビューを果たすと、11試合に登板して8勝、防御率1.07という高卒ルーキーらしからぬ成績を残した。
プロ4年目となる2015年には、自身初の2桁勝利となる13勝を挙げてチームの日本一に貢献。翌2016年シーズンも年間を通してローテーションを回り、自己最多の14勝を挙げた。2017年にはWBC日本代表に選出され、順調なキャリアを描いていた。
しかし、同年のレギュラーシーズンでは、右肩の炎症による離脱で13試合の登板に終わる。その後2年間は中継ぎ登板が増えるなど、武田にとって不本意なシーズンを過ごした。
2019年オフには、右肘のクリーニング手術を決断。2021年には前半戦で12試合に先発して4勝を挙げたが、故障の影響で後半戦は1軍登板なしに終わった。
同年オフには、FA取得を見込んでの長期契約を締結。22年こそ復活の兆しを見せたが、今季は開幕ローテーション入りを逃し、6月からは中継ぎに配置転換。その後は1軍と2軍を行き来している。
素晴らしいポテンシャルを秘めているだけに、完全復活を期待したい。