離脱さえなければ…“ガラスのエース”6人。ポテンシャルは間違いない現役投手たち
2023/09/09
産経新聞社
奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ)
星稜高から2019年ドラフト1位指名で東京ヤクルトスワローズへ入団。高卒1年目のシーズン最終戦でプロ初登板初先発。3回途中5失点とプロの洗礼を浴びたが、期待値の高さをうかがわせた。
翌2021年は開幕ローテーションに抜擢されると、大きく飛躍。4月にプロ初勝利を挙げると、中10日の変則ローテーションながら、先発陣に欠かせない存在となった。
最終的に18試合(105回)を投げ、チームトップタイの 9勝、防御率3.26をマーク。クオリティ・スタート(QS)数もチーム断トツの12回を誇り、リーグ優勝に大きく貢献した。
ポストシーズンでも抜群の安定感を見せ、巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは、完封勝利を挙げシリーズ最年少MVPに。日本シリーズ初戦の先発マウンドでも好投を見せ、チームは日本一を達成した。
順調にエース街道を歩んでいくと思われていたが、翌2022年は初登板のゲームで右肘を痛め緊急降板。そのまま登録抹消となり、以降の一軍昇格はなかった。
その後、右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)は回避し、今季はファームで実戦復帰を果たしたが、7月の練習中に今度は左足首を負傷。右肘の状態も見ながらの調整となるため、今季中の復帰も不透明な状況だ。