【MLB】マリナーズは前田健太に「投資する意味はある」。岩隈引き止めに成功で先発投手潤沢も
岩隈の再契約で先発陣は強化されたマリナーズ。しかし実績例や故障歴からするとそれでも万全とは言い切れないと、アメリカの一部ではそんな見方もある。
2015/12/25
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岩隈再契約で、先発陣は一段と強化
ポスティングでメジャー移籍を目指す前田健太と各球団の交渉期限となる1月8日が刻一刻と近づいている。
前田の契約先としては、ザック・グレインキーが流出し岩隈久志を取り逃がしたドジャースが有力との声がある。
しかし、『SI.com』のマリナーズブログ『SoDoMoJo』(SoDoはSouth of Downtown、セーフコ・フィールドがあるダウンタウンの南側を意味する、DoJoはおまじないの文句だ、『マリナーズの球場では何かが起こる』という意味だ)は、岩隈を結果的に引き止めたマリナーズは前田の獲得競争から撤退するとの見方もあるが、それは必ずしも正しい戦略ではないと主張している。
9月に就任したジェリー・ディポートGMはチームの強化へ手綱を緩めていない。一時は岩隈の引き止めが条件面で難しそうだと判断すると、即座にトレードでレッドソックスからウェイド・マイリー(過去4年で45勝)を獲得した。
そのタイミングにおいては、マリナーズの来季のローテーションは次のように考えられていた。フェリックス・ヘルナンデス、タイワン・ウォーカー、ウェイド・マイリー、ジェイムズ・パクストン、そしてネイサン・カーンズだ。ビダル・ヌーニョとマイク・モンゴメリーも先発候補で、他の先発投手が年間のイニング制限等で登板できないケースでは代替え起用が可能だ。
そして、ディポートは岩隈と再契約した。ヘルナンデスに次ぐNo.2のスポットに収まるはずであり、これによりローテーションは一段と強化された。
しかし、記事では先発陣の層が厚くなってもなお心配は残るとしている。
カーンズ、パクストン、ウォーカーはまだ年間200イニングを投げたことがなく、岩隈も過去2年は故障に見舞われフル回転はしていないことが理由として挙げられている。
その点でも前田の獲得は意義があると言うのだ。