公立校からプロの世界へ! “激戦区”大阪の公立校出身プロ野球選手5人
2022/08/31
産経新聞社
田尾安志(泉尾)
出身:大阪府
投打:左投左打
身長/体重:173cm/78kg
生年月日:1954年1月8日
ドラフト:1975年ドラフト1位
東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督を務めた田尾安志は、泉尾高校(大阪市・2020年3月末をもって閉校)から同志社大学を経て、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。
小学5年生から野球を始めた田尾は、6年生のときにチームが関西で優勝するなど、ハイレベルな環境で野球に打ち込んでいた。田尾には数々の強豪校が声をかけたというが、母親の希望もあり泉尾に入学を決める。ところが、無名の高校だったこともあり、キャッチボールでは田尾の球を捕れない先輩もいたという。
バッティング練習は週2回しかできないなど、満足に野球に打ち込めない環境で、1年の夏の府大会は17-0という完敗。しかし、そこから自分が何をするべきなのか考えて練習に取り組み、3年の夏は府大会ベスト4まで勝ち上がった。
その後、一般入試で同志社大学に入学し、プロへの道を切り開いた田尾。ドラゴンズが優勝した1982年には打率.350を記録するなど、天才的なバッティング技術を披露し続けた。