村上宗隆へと続く系譜…ヤクルトの歴代最強打者5人。球団史を彩る”ミスタースワローズ”たち
2022/09/03
産経新聞社
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東京ヤクルトスワローズの村上宗隆内野手が、9月2日の中日ドラゴンズ戦で史上最年少(22歳7か月)でのシーズン50本塁打を達成。今や日本を代表する打者となった。ヤクルトの歴史を紐解くと、村上の他にも数々の強打者を輩出している。今回は、球団史上最強ともいえる日本人野手5人を紹介したい。
若松勉
投打:右投左打
身長/体重:168㎝/76㎏
生年月日:1947年4月17日
経歴:北海高-電電北海道
ドラフト:1970年ドラフト3位
「小さな大打者」という異名を持つ若松勉。初代”ミスタースワローズ”としても知られている。
1970年ドラフトでプロ入りを果たすと、1年目から規定打席未到達ながら打率3割超を記録。同年オフに背番号「1」へ変更されると、翌1972年に打率.329をマークし、首位打者を獲得した。以降もほとんどのシーズンで打率3割をクリア。1977年には打率.358、リーグ最多の158安打、20本塁打を放ち、2度目の首位打者に輝いた。
さらに、1978年は打率.341、17本塁打、71打点の成績を残してチーム躍進の原動力に。球団創設初のリーグ優勝、日本一を達成し、若松自身は最優秀選手(MVP)を受賞した。その後も主軸として活躍を続け、プロ15年目の1985年には通算2000安打を達成。晩年は代打の切り札となり、42歳までヤクルト一筋で現役を全うした。
168センチと小柄な体格だったが、通算220本塁打と長打力も兼備し、生涯打率.319は歴代2位(日本人トップ)。また、若松が着けた背番号「1」はヤクルトの顔となる選手のみ着用が許される番号となり、”ミスタースワローズ”の系譜を作った。2001年には監督としてリーグ優勝、日本一を成し遂げている。