今のソフトバンクに対抗できるのは「うちのチーム」しかいない【音楽と野球 土屋礼央さん インタビュー〈#1〉】
ミュージシャンに野球愛を語っていただく「音楽と野球」。2015年の締めくくりは、土屋礼央さんの登場。音楽活動の他にも、ラジオパーソナリティーやテレビ番組のMCを務めるなど幅広く活躍中だ。「自分が面白いと思うことは人に伝えたい」と話す彼の探究心や知識は、プロ野球はもちろん、サッカー、鉄道、Mac、資産運用、太陽光発電(!)にまで及び、そのすべてにおいてディープ! 今回は愛してやまない「埼玉西武ライオンズ」について喋り倒してくれた。
2015/12/26
ロッテに負けたのが未だに信じられません
――なるほど! では2015年のライオンズについてお聞きしましょう。CS進出を逃し4位という結果でしたが・・・。
開幕当初は最高だったんですけどね。開幕カードでオリックスに3連勝した時は「今年はいけるな」と。まあ、夏場までは楽しかったですよ。中継ぎ以降が打ちこまれることもなく、近年のライオンズとは違うぞと思って見ていました。正直、総合力はソフトバンクの方が上だということは認めます。悔しいですが(涙)。でもクライマックスシリーズで対抗できるのは、うちのチームしかいないと今でも思っています。うちには千両役者がいますから。短期決戦なら勝てる可能性がある!と思っていたので、なんとか2位までに滑り込んで、ソフトバンクをまくって日本一というのが僕の皮算用だったんです。でもロッテとの3位争いの中で、8月の13連敗はつらかったですよね。とは言え、戦力的には間違いなくライオンズのほうが上だと思っていました。3位から落ちることはないと確信していたのに・・・。ロッテに負けたのは未だに信じられません。
――敗因として考えられるのは?
疲労ですかね。あの半ドーム球場の蒸し風呂状態で夏を過ごすというのが、ここ数年の終盤の失速に繋がっているんじゃないかと・・・。そう思うとあの屋根を取ってあげたいですよ。おかわり君が熱中症で倒れたんですから。選手からも「ベンチの下にクーラーをつけてほしい」という声が出ています。環境を整えてあげたら、ソフトバンクに対抗できるはず。
――投手陣について思うところはありますか?
2015年は、増田投手・高橋朋巳投手というダブルストッパー(セットアッパー・クローザー)がようやく確立されました。去年は、やろうとしたけどできなかったので「こんなパターンが作れるのか。すごいぞライオンズ!」と思いましたね。だけどそこに持っていくまでの中継ぎが苦しかった。「また武隈投手使うの?」って・・・。今はいいですけど、例えば中日の浅尾投手・岩瀬投手のように使い続けた結果、故障してしまったらどうするんだろう?って、ビクビクしながら見ていますよ。目の前の試合で一喜一憂するだけじゃなく、彼らの人生も考えて、休ませてあげることや、年俸をあげることも、我々ファンが声を大にして言わなきゃいけないなと感じています。牧田投手が後ろに回ったとしても、岸投手、菊池雄星投手、十亀投手、野上投手、高橋光成投手、やっと出てきてくれた誠投手、韓国で20勝あげた新外国人バンヘッケン投手・・・と、先発ができる人はいっぱいいるので、中継ぎが課題ですね。2015年もそう思ったし、先のことを考えても大事です!
――では、続いて打撃についてお聞きしていきます。
※12月27日更新予定〈#2〉に続く
プロフィール
土屋礼央(つちや・れお)
1976年9月1日生まれ。東京都国分寺市出身。2001年、アカペラボーカルグループRAG FAIRのメンバーとしてデビュー。2011年よりソロプロジェクトTTREをスタート。TTREとしては2012年に「humour」、2014年に「ユラユラ」と2枚のアルバムをリリースし、ツアーも行っている。2016年5月3~8日には下北沢本多劇場にて「RAG FAIR presents “ヒッヒッフー” & “LIVE”」を開催。
TTREオフィシャルホームページ http://ttre.jp/