後世に何を残すことができるか――。人生と同じですよ。【音楽と野球 土屋礼央さん インタビュー〈#2〉】
ミュージシャンに野球愛を語っていただく「音楽と野球」。2015年の締めくくりは、土屋礼央さんの登場。音楽活動の他にも、ラジオパーソナリティーやテレビ番組のMCを務めるなど幅広く活躍中だ。「自分が面白いと思うことは人に伝えたい」と話す彼の探究心や知識は、プロ野球はもちろん、サッカー、鉄道、Mac、資産運用、太陽光発電(!)にまで及び、そのすべてにおいてディープ! 今回は愛してやまない「埼玉西武ライオンズ」について喋り倒してくれた。
2015/12/27
2016年は誇れる1年にしたい
――夢! いいですね。では2016年以降のライオンズについて。前回、中継ぎが課題だとおっしゃっていましたが。
そうです!「先発をできない人が中継ぎをやる」という古い考え方が、未だにライオンズには残っている気がしています。ここはもう、「ピッチャーの柱は中継ぎだ!」というくらいの気持ちで育てるなり、補強するなりしてほしいですね。あと、牧田投手が心配です。2015年も先発をやって、中継ぎも抑えもやって・・・。何でもできてしまうから、緊急事態には重宝されるんですけど、便利屋さんにもなってしまう。だから、あんなにいいピッチャーなのに数字が残せなくて、年俸も1億いっていないですからね。アンダースローもいよいよ攻略されてきたように見えるし。ああ、大石投手も心配だ。先発しないでずっと抑えでいったら花開いたかもしれない。もう、母親目線で見ています (笑)。
――分かります。でも、先ほどの話ではないですが、夢もあるじゃないですか。
はい。うちは役者が揃っていますからね。生え抜きはもちろんですけど、あとは、強化担当の人が連れてきてくれた選手を信じて応援します。今は7年も優勝から遠ざかっているので、黄金期を知っているファンからすると苦しいバイオリズムの中にいますけど、我々ファンは、1年の成績なんて関係ないんですよ。だって、優勝しようが最下位になろうが、次の年も変わらず応援するんですから。
――そうは言っても2016年にめざすのは頂点ですね?
もちろん! だけど、それ以上に「誇れる1年」にしたいですね。勝っても負けてもライオンズは続きますから。後世に何を残すことができるか。人生と同じですよ。
プロフィール
土屋礼央(つちや・れお)
1976年9月1日生まれ。東京都国分寺市出身。2001年、アカペラボーカルグループRAG FAIRのメンバーとしてデビュー。2011年よりソロプロジェクトTTREをスタート。TTREとしては2012年に「humour」、2014年に「ユラユラ」と2枚のアルバムをリリースし、ツアーも行っている。2016年5月3~8日には下北沢本多劇場にて「RAG FAIR presents “ヒッヒッフー” & “LIVE”」を開催。
TTREオフィシャルホームページ http://ttre.jp/