高卒ルーキーで即戦力…プロ1年目から新人離れの成績残した投手5人
2022/09/01
産経新聞社
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夏の甲子園を終え、10月のドラフト会議を前に注目選手がリストアップされつつある。中でも高松商の浅野翔吾外野手はドラフト1位候補として挙げられ、即戦力として期待する声もあがっている。今年は、松川虎生捕手(ロッテ)が開幕スタメンマスクを掴み、既にチームに欠かせない選手となった。ここでは、高卒1年目に圧倒的な活躍を見せた選手5人を紹介する。<投手編>
稲尾和久
稲尾は、別府緑丘高から1956年に西鉄(現・西武)入り。しかし、当時の三原脩監督が「打撃投手として獲得した」というほど期待値は高くなかった。
そんな中、春季キャンプからその実力を示して開幕一軍に抜擢された。開幕後は中継ぎ起用を経て先発の座を勝ち取り、シーズン通して抜群の安定感を誇った。最終的に61試合(262回1/3)を投げ、21勝6敗、防御率1.06と圧巻の成績。チームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献し、自身は最優秀防御率と新人王のタイトルに輝いた。
その後もNPB歴代シーズン最多勝(42勝)、2度の投手3冠(防御率・勝利・勝率)など圧倒的な実績を残した。また、1958年の巨人との日本シリーズでは、5試合連続完投でチームを3連敗から日本一へ導き、「神様、仏様、稲尾様」と称された。