あと少しで三冠王だった…プロ野球、僅差で三冠王を逃した一流選手6人
2023/09/01
産経新聞社
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熱戦が続いている2023年のプロ野球。昨季は村上宗隆(ヤクルト)が令和初の三冠王に輝いたが、今季は近藤健介(ソフトバンク)がその偉業を視界にとらえている。平成で三冠王を獲得したのは松中信彦(ダイエー・ソフトバンク)のみだが、あと少しだった選手も数人存在した。そこで今回は、惜しくも三冠王を逃した6人を紹介する。
イチロー
出身:愛知県
投打:右投左打
身長/体重:180cm/71kg
生年月日:1973年10月22日
ドラフト:1991年ドラフト4位
稀代のヒットメーカーとして、日米通算4367安打を記録した天才打者、イチロー。首位打者のタイトルはオリックスに在籍した1994年から7年連続で獲得したが、三冠王を狙えるシーズンもあった。
イチローが三冠王を獲得できるチャンスがあったのは、1995年のシーズンだ。前年に打率.385という異次元の成績を残したイチローは、95年も変わらずヒットを量産。さらに、この年は長打力も発揮し、シーズンで25本塁打を記録した。
打率.342は、2位の堀幸一(ロッテ)が記録した.309を大きく引き離し、首位打者を獲得する。打点80は初芝清(ロッテ)、田中幸雄(日本ハム)と並んだため、3人が打点王に。しかし、本塁打は小久保裕紀(ダイエー)が28本を記録し、イチローは3本届かなかった。
なお、この年のイチローは49個の盗塁を決めて盗塁王、179安打で最多安打、出塁率.432で最高出塁率のタイトルを獲得。三冠王こそ逃したものの、首位打者と打点王を含めて「五冠」となり、シーズンMVPも獲得する歴史的なシーズンとなった。