あと少しで三冠王だった…プロ野球、僅差で三冠王を逃した一流選手6人
2023/09/01
産経新聞社
阿部慎之助
出身:千葉県
投打:右投左打
身長/体重:180cm/97kg
生年月日:1979年3月20日
ドラフト:2000年ドラフト1位
中央大学から巨人に入団し、1年目から正捕手の座を掴んだ阿部慎之助は、まさに「打てる捕手」を体現した存在だった。
1年目から2桁本塁打(13本)を放った阿部は、4年目の2004年に規定打席に到達して初の打率3割(.301)を達成。通算で2132の安打を重ねた阿部は、2012年に異次元の活躍を見せた。
統一球の導入によって数多くの打者が成績を落とす中、阿部は2012年にキャリアハイの打率.340を記録する。2位の坂本勇人(巨人)が打率.311だったため、圧倒的な差をつけて首位打者を獲得。さらに、打点はセ・リーグとパ・リーグ全打者で唯一の100打点超え。打点王も見事に獲得した。
残すは本塁打王だけだったが、2011年に本塁打王となったバレンティン(ヤクルト)が阿部の前に立ちはだかった。2012年のバレンティンは出場試合数こそ106試合に留まるも、2年連続で31本塁打を記録(規定未到達)。阿部は27本塁打に終わったため、4本差で三冠王を逃した。