高卒ルーキーで即戦力…プロ1年目から新人離れの成績残した野手6人
2023/06/30
産経新聞社
豊田泰光
1年目成績:115試合、打率.281、113安打、27本塁打、59打点、25盗塁
豊田は、水戸商時代に高校ナンバーワン遊撃手として名を馳せた。水戸商は豊田が3年時の夏の甲子園に出場し、ベスト16に進出した。東京六大学への進学を考えていたものの、西鉄のスカウトから熱烈な勧誘を受けたこともあり1953年に西鉄ライオンズに入団した。
プロ1年目は開幕戦から「9番・ショート」として出場。徐々に打順を上げていき、最終的には強打の2番として躍動した。西鉄の選手としては中西に続いて2年連続となる新人王を獲得。この年放った27本塁打は当時の新人最多記録だった。
その後は日本人史上初となるショートでの首位打者を獲得するなど、打撃での活躍が光った。1956年からはチームの日本シリーズ3連覇にクリーンアップとして大きく貢献。豊田自身も日本シリーズMVPを獲得する活躍だった。