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来季は日本記録更新? 2年連続長打数No.1の山田哲人、力と技を兼ね備えたスラッガーへ

今季トリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人は、2年連続でセパ両リーグ通じてトップの長打数を記録している。

2015/12/27

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二塁打と本塁打をバランス良く打ち分ける右のスラッガー

 日本記録を持つ松井稼頭央は両打ちだが、これに次ぐ右打ちの中村剛也が09年に86本を放ち、右打者としての最高記録を作った。

 日本人右打者の長打数の記録は以下の通り。各シーズンの長打数1位の記録を本数の多い順に載せた。

1位 中村剛也(西武)長打数 86本(09年)二塁打 37 三塁打 1 本塁打 48
2位 小鶴誠(松竹)長打数 85本(50年)二塁打 28 三塁打 6 本塁打 51
3位 藤村富美男(大阪)長打数 84本(49年)二塁打 35 三塁打 3 本塁打 46

4位 山田哲人(ヤクルト)長打数 79本(15年)二塁打 39 三塁打 2 本塁打 38

 山田は今年、セリーグの本塁打王でもありながら、14・15年と2年連続で最多二塁打の記録も達成している。長打数の内訳として三塁打が一番少ないのは当然といえるが、二塁打と本塁打はどちらかの数に偏るのが普通だ。

 しかし、山田の場合は非常にバランス良く打ち分けていることがわかる。歴代トップ3の長打数の選手とは違い、本塁打数で長打数を稼いでいるわけではない。昨季よりも本塁打数が増加していながら、二塁打数は39本と同じで減少することはなかった。

 ベスト3にランクインされている選手の本塁打数はすべて40本以上だが、二塁打数は4位の山田が一番多く放っている。決して本塁打を狙いにいくような大振りはせず、二塁打も量産できるコンパクトなスイングでスタンドまで運べる能力を持っている山田は、相手チームにとっては非常に厄介で、脅威を感じる打者であるのだ。

 ソフトバンクとの日本シリーズ第3戦ではシリーズ史上初となる3打席連続本塁打を放った。レギュラーシーズンでも、8月21・22日の中日戦で2試合をまたいでの4打数連続本塁打という快挙も達成している。

 1950年の2リーグ制以降となると、セリーグでは松竹の小鶴誠に次ぐ2位にランクインされる山田。58年には長嶋茂雄が71本、80年には山本浩二が75本の長打を放ったが、彼ら球界のレジェンドをも凌ぐ数字をたたき出しているのだ。

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