来季は日本記録更新? 2年連続長打数No.1の山田哲人、力と技を兼ね備えたスラッガーへ
今季トリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人は、2年連続でセパ両リーグ通じてトップの長打数を記録している。
2015/12/27
来季は背番号「1」を付け、新たな時代のスターに
山田は来季、背番号1を付けて6年目のシーズンに挑む。ヤクルトの背番号1は、若松勉、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親が付けてきた「ミスタースワローズ」の象徴だ。
その「ミスタースワローズ」の先輩である池山隆寛は、90~92年に3年連続でセリーグで最多長打を記録している。88年から5年連続で30本塁打を放ち、球団歴代トップの304本塁打を保持する右のスラッガーだ。
◆池山隆寛の通算長打数 601本
1784試合 二塁打 278 三塁打 19 本塁打 304
細身の体ながら豪快なスイングでファンを魅了し、「ブンブン丸」と呼ばれた池山。90年に遊撃手として史上初の3割30本という偉業も達成。同じく守備の負担が大きい二塁を守りながら主軸として活躍した山田は、この偉大な先輩を超える活躍が期待される。
背番号1を付けて、文字通りチームをけん引する立場になった山田。チームの優勝旅行から帰国後、すでに2016年シーズンへ向けて始動した。
イチローや松井秀喜など、打者といえば左打者がメインストリームであった時代を超え、力と技を兼ね備えた23歳は、球界に今後も新しい風を吹き込んでいくに違いない。