故障さえなければ…歴代“ガラスの天才”5人。けがと戦い抜いた一流打者たち
2024/03/09
産経新聞社
赤星憲広
球界屈指のスピードスターとして、歴代9位タイの通算381盗塁を記録した赤星憲広。「レッドスター」と呼ばれた赤星の引退はあまりに突然で、多くのプロ野球ファンに衝撃を与えた。
赤星は、社会人野球の強豪・JR東日本から阪神入りし、入団1年目から中堅のレギュラーとして走攻守に躍動。打率.292、39盗塁の成績で盗塁王とゴールデングラブ賞、新人王に輝いた。
同年から5年連続で盗塁王のタイトルを獲得。また、2003年からの3シーズンは打率3割、60盗塁を超えており、その存在は他球団の脅威となった。
2007年には通算1000安打、300盗塁を達成するも、現役引退の要因となった椎間板ヘルニアを発症した。翌年は復活を遂げたが、2009年9月12日の横浜戦でダイビングキャッチを試みた際にヘルニアの悪化に加えて脊椎を損傷。これが現役引退の決定打となった。鮮烈な印象を残した赤星の現役生活は、わずか9年で幕を閉じている。
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