ドラフト下位指名から大活躍!ドラフト「掘り出し物」現役選手5人【野手編】
2022/09/11
産経新聞社
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プロ野球界において、ドラフト下位指名の選手が活躍することは決して珍しくない。「プロに入ればドラフトの順位は関係ない」とよく言われるように、ドラフト下位の選手がチームの主軸に成長することもある。そこで今回は、ドラフト下位指名ながら活躍中の現役野手を5人紹介する。
杉本裕太郎
出身:徳島県
投打:右投右打
身長/体重:190cm/104kg
生年月日:1991年4月5日
ドラフト:2015年ドラフト10位
「ラオウ」の愛称でバファローズの中心選手となった杉本裕太郎。一発が魅力の選手だが、徳島商業高校(徳島県)ではピッチャーだった。
大学は青山学院大学に進学すると、投手から外野手に転向。大学時代には通算で9本塁打を放つなど、当時から長打力は光っていた。大学卒業後はJR西日本に入社し、パワーだけでなく俊足と強肩を生かして活躍する。
満を持してプロ志望届を出したものの、ドラフト開始から約3時間が経過しても名前は呼ばれない。吉田正尚や近藤大亮らが上位で指名される中、杉本は諦めかけていたという。しかし、88人中87人目の指名で、杉本はバファローズから指名を受けた。
プロ入団後の杉本はホームランを打つこともあったが、打率は1割台など安定感に欠けていた。しかし、2020年に141打席で打率.268を残すと、2021年は打率.301・32本塁打を記録。本塁打王を獲得した杉本は、打率も残せるバッターになった。
2022年はコロナの影響もあり、好不調の波が激しくなっている杉本。また2021年のような打棒を期待したい。