これが“負け運”? 勝ち星に恵まれず大きく負け越した投手5人。防御率に見合わぬ敗戦数…
2023/04/04
産経新聞社
加賀繁
◆2010年:3勝12敗、防御率3.66
加賀は、埼玉平成高、上武大、住友金属鹿島を経て、2009年ドラフト2位で横浜に入団。新人ながら中継ぎとして開幕メンバー入りを勝ち取ると、自身3戦目となる東京ヤクルトスワローズ戦から先発で登板する機会を得る。自身初先発は4回2/3を投げて1失点と及第点の結果だった。
その後は、ローテーションの一角を担い、4月末のヤクルト戦ではついにプロ初勝利を記録。5月末の千葉ロッテマリーンズ戦では、相手を8回4安打無失点と完璧に抑えるも、打線の援護なく勝利投手とはならなかった。7月の広島東洋カープ戦では、相手のエース前田健太に投げ勝ち3勝目を記録。4日前には救援起用で4イニングを投げており、中3日での力投だった。
この試合以降は勝ち星がつかず9月以降は6試合に登板して5敗と苦しんだ。低調なチームの中でシーズンを通して孤軍奮闘するも、チームが95敗を喫したこともあり、3勝12敗に終わった。それでも27試合に登板し、防御率3.66で規定投球回をクリア。うち9試合でQS、5試合でHQSを達成したが、そのうち勝ち投手になったのは1試合だけだった。