これが“負け運”? 勝ち星に恵まれず大きく負け越した投手5人。防御率に見合わぬ敗戦数…
2023/04/04
産経新聞社
館山昌平
◆2007年:3勝12敗、防御率3.17
館山は、4年目の2006年に自己最多(当時)となる44試合に登板すると、翌07年は中継ぎとして開幕メンバーに名を連ねる。5月中旬に先発に配置転換されると好投を続けたが、打線の援護に恵まれない試合が続いた。
7月の横浜戦では、エース三浦大輔と壮絶な投手戦を繰り広げる。両者とも9回まで完封という相手を寄せ付けない圧倒的な投球だったが、館山が10回2アウトからサヨナラ打を浴び負け投手となった。7月末の中日戦では4回2失点だったものの、6回雨天コールドの不運もあり7敗目を記録。
8月中旬からは怪我と不調で精彩をかいた高津臣吾に代わり、守護神に抜擢される。救援失敗の場面も目立ったが、13セーブの高津に次いで、チーム2位となる5セーブを記録した。同年は、自己最多となる45試合に登板したが、7月7日を最後に勝ち星に恵まれることはなく、防御率3.17ながら12敗(3勝)を喫しシーズンを終えている。