これが“負け運”? 勝ち星に恵まれず大きく負け越した投手5人。防御率に見合わぬ敗戦数…
2023/04/04
産経新聞社
八木亮祐
◆2013年:5勝13敗、防御率4.44
八木は、享栄高から2008年ドラフト2位でヤクルト入りした左腕。プロ5年目となる13年に開幕ローテーションをつかむ。プロ初先発の藤浪晋太郎との投げ合いとなった開幕3戦目の阪神タイガース戦で7回無失点と力投し、白星スタート。しかし以降は、3カ月もの間、勝ち星から遠ざかった。
2勝目を挙げたのは、7月2日の横浜戦。9回130球を投げ、許した安打はわずかに3本。奪三振8、与四死球0の快投で、プロ初完封を記録し、長い長いトンネルを抜けた。8月には3連勝するなど、波に乗ったかと思われたが、8月末以降は、6試合で0勝5敗と再び行き詰った。
シーズンを通してローテーションを守り、26試合に登板も5勝13敗。防御率4.44、敗戦数(13敗)、勝率(.278)は規定投球回到達者でワーストを記録し「裏三冠王」となってしまったが、この年あげた5勝は小川泰弘と石川雅規に次いでチーム3位の成績だった。