これが“負け運”? 勝ち星に恵まれず大きく負け越した投手5人。防御率に見合わぬ敗戦数…
2023/04/04
産経新聞社
グレッグ・ハンセル
◆2001年:5勝13敗、防御率3.49
ハンセルは、ピッツバーグ・パイレーツから阪神に移籍すると、メジャーでは経験のなかった先発としての素質を買われ1年目からその期待に応える。防御率こそ4.34だったが、7勝(8敗)をマークした。
そして阪神2年目となった2001年は開幕ローテーション入りを果たすと、150キロ前後の速球とチェンジアップを武器に1年間を通して先発ローテーションを守り抜き、防御率3.49(リーグ9位)と規定投球回に到達するなど、先発として十分な役割を果たす。
しかし、前年チーム内本塁打数トップ3(新庄剛志、大豊泰昭、トニー・タラスコ)が抜けた穴はあまりに大きく、チームは4年連続の最下位。ハンセルも御多分に洩れず打線の援護に恵まれなかった。結果、26試合に登板するも、リーグ最多となる13敗(5勝)。当時の阪神監督、野村克也が「近鉄のいてまえ打線がバックなら、ハンセルは20勝」とボヤくほどのピッチングであった。