驚きの”大出世”…プロ野球、テスト生から這い上がった大物選手5人
2024/04/25
産経新聞社
山口鉄也
出身:神奈川県
投打:左投左打
身長/体重:184cm/88kg
生年月日:1983年11月11日
ドラフト:2005年育成選手ドラフト1巡目
読売ジャイアンツの絶対的リリーフとして大活躍した山口鉄也。ただ、山口はアメリカでプレーした経験を持つ選手である。
2001年のドラフトで指名を受けなかった山口は、国士舘大学への入学がほとんど決まっていた。ところが、卒業が間近に迫った中でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから声がかかり、テストを受けると見事合格。しかし、月収およそ10万円という厳しい環境の中、山口は成績を残せなかった。
2005年のオフに日本へ帰国し、楽天イーグルスと横浜ベイスターズのテストを受けるも不合格。不退転の決意でジャイアンツのテストを受けて合格し、育成選手としてプロのキャリアが始まった。
2年目(2007年)に中継ぎとしてプロ初登板を果たすなど、32試合に登板して防御率3.91。一定の経験を積んだ山口は、3年目は67試合に登板。結果的に2008年から2016年まで、9年連続60試合登板という偉業を成し遂げた。
2012年は72試合に登板して防御率0.84という数字を残すなど、フル回転し続けた山口。2020年からはジャイアンツのコーチとして、後進の育成にあたっている。