板東英二、ジャイアント馬場、ジャンボ尾崎…引退・退団後に各界で活躍する「元プロ野球選手」
プロ野球生活を終えた選手の中には、その後さまざまな業界へ転身し成功を収めた者もいる。
2015/12/30
阪神日本一の立役者は政治家へ
■柳田真宏 (柳田俊郎) 歌手
外野手 1079試合 2302打数649安打99本塁打344打点 打率.282
九州学院からドラフト2位で西鉄に入団。巨人に移籍し、「史上最強の五番打者」の異名をとる。
引退後、演歌歌手となり田中美妃とデュエットで歌った『どうかしてるわ』がヒットする。現在はカラオケ店を経営、実業家。
■藤池昇龍 (藤池昇)プロゴルファー
捕手 一軍成績なし
飯塚商業から71年ドラフト9位で大洋に入団。のち日拓に移籍。一軍に昇格できないまま74年に引退。78年にプロゴルファーとなり、1983年九州オープン、2003年プロゴルフシニアに優勝。
■ランディ・バース 政治家
一塁手 614試合 2208打数743安打202本塁打486打点 打率.337
阪神の16年ぶりの優勝の立役者。二度の三冠王に輝く。
退団後、2001年に政治家に転身、米オクラホマ州上院議員を4期務めている。
■青島健太 キャスター
内野手 96試合 82打数15安打 2本塁打 5打点 打率.183
慶應義塾大学、東芝を経て84年ドラフト外でヤクルトに。引退後はスポーツジャーナリストに転身。スポーツ番組のキャスターやコメンテーターとしても活躍中。
■小林至 大学教授
投手 一軍成績なし
東京大学出身の3人目のプロ野球選手としてロッテに入団するが一軍登板なし。引退後MBA(経営学修士)を取得し、江戸川大学教授に就任。そのかたわらソフトバンク・ホークスの取締役として三軍創設に尽力。現在はサイバー大学客員教授を兼任。
■嶋尾康史(登録名は嶋尾 慶一) 俳優
投手 66試合 3勝7敗1セーブ 防御率4.06
1986年東洋大姫路高からドラフト2位で阪神に入団。退団後、俳優に転身し、テレビドラマで活躍。NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』や大作ドラマ『坂の上の雲』にも出演。映画でも『半落ち』『バッテリー』などに出演。精悍な脇役俳優として存在感を増している。
上記で紹介した選手はほんの一握りだ。
引退後、教師や指導者、サラリーマンや実業家(飲食業が多い)になるなど、野球以外の才能を伸ばして活躍する人も多い。
「一芸に秀でる人は多芸に秀でる」ということかもしれないが、それぞれ血のにじむような努力で、自らの道を切り開いたといえるだろう。