村神様の故郷「熊本」が生んだ天才打者5人。村上宗隆だけじゃない…強打者を輩出する土壌
2022/09/16
産経新聞社
前田智徳
出身地:熊本県玉名市
投打:右投左打
身長/体重:176cm/80kg
生年月日:1971年6月14日
経歴:熊本工
ドラフト:1989年ドラフト4位
カープ一筋24年を貫き、チームを支え続けた天才打者・前田智徳。その活躍をたたえられ、出身地の熊本県玉名市から初めて市民栄誉賞が贈られた。
中学時代には野球部を辞めることも考えた前田だが、思い留まって野球を続け、進学先の熊本工では計3度甲子園に出場。ドラフト4位で広島東洋カープに入団すると,高卒2年目の1991年に外野のレギュラーとなり、ゴールデングラブ賞に輝いた。
翌1992年は打率.308、19本塁打をマークすると、同年から3年連続打率3割をクリア。打線の核としてチームに欠かせない存在となった。
その後は、打率3割を幾度となく残す一方、1995年に右足アキレス腱断裂、2000年に左足アキレス腱の手術など、けがと闘う野球人生となる。報道によると、「前田智徳という打者はもう死にました」と発言したこともあったが、不死鳥のごとくグラウンドに帰ってきた前田は、2007年に通算2000本安打を達成。晩年は代打の切り札として強い存在感を放った。