信念を貫き…「ドラフト指名→入団拒否」経てプロ入りした選手5人|プロ野球ドラフト会議
2023/10/12
産経新聞社
長野久義
投打:右投右打
身長/体重:180cm/85kg
生年月日:1984年12月6日
経歴:筑陽学園高-日本大-ホンダ
ドラフト:2009年ドラフト1位
“巨人愛”を貫き、2度の入団拒否を決断した選手が長野久義である。
筑陽学園高校から日本大学に進学した長野は、大学4年時に大活躍。2季連続で首位打者を獲得するなど、高いバッティング技術を見せつけ、一躍ドラフト候補となった。そして、2006年の大学・社会人ドラフト4巡目で北海道日本ハムファイターズから指名を受ける。だが、読売ジャイアンツへの気持ちが強くあった長野は入団を拒否した。
その後は社会人野球のHondaで2年間プレーし、再びドラフトへ臨んだ。すると今度は、千葉ロッテマリーンズが2008年ドラフト2位で長野を指名。出来る限りの誠意を尽くしたロッテだったが、長野の巨人入りへの意志は固く、この年も入団を拒否してHondaに残留する。
そして翌2009年には、都市対抗野球優勝の原動力に。同年のドラフト会議で巨人から念願の1位指名を受けた。 1年目からレギュラーを獲得した長野は、翌年に打率.316をマークして首位打者を獲得した。その後も活躍を続け、2018年オフにフリーエージェント(FA)の人的補償で広島東洋カープへ移籍。広島でも限られた出場機会の中で存在感を放ち、2023年からは無償トレードで巨人へ復帰した。