信念を貫き…「ドラフト指名→入団拒否」経てプロ入りした選手5人|プロ野球ドラフト会議
2023/10/12
産経新聞社
菅野智之
投打:右投右打
身長/体重:186cm/95kg
生年月日:1989年10月11日
経歴:東海大相模高-東海大
ドラフト:2012年ドラフト1位
巨人の絶対的エースとして活躍し、国際大会の経験も豊富な菅野智之。当時、菅野の入団拒否はインパクトの大きな出来事だった。
東海大学では、リーグ戦通算37勝4敗、防御率0.57 という驚異的な成績。ドラフト1位で重複することが当たり前と言える存在だったが、「原辰徳監督の甥っ子」 ということもあり、読売ジャイアンツのみが1位で指名すると予想されていた。しかし、2011年のドラフト会議では、北海道日本ハムファイターズも強行指名に踏み切った。
まさかの出来事に場内がどよめく中、巨人は抽選に敗れて菅野の交渉権を獲得できず。ドラフト会議の後に実施された記者会見では、菅野が進路について明言することはなく、複雑な胸中を語っていた。その後は日本ハム球団と話し合いの場が設けられたが、最終的に入団拒否を表明。社会人野球に進めば2年間ドラフト指名が受けられないため、1年後に指名を受けられる浪人の道を選んだ。
この判断には様々な声があったが、翌2012年のドラフト会議で巨人から単独1位指名を受け入団した。ルーキーイヤーから2桁勝利を挙げるなど即戦力の期待に応え、その後は球界を代表する投手へと成長。最優秀防御率4回、最多勝3回、沢村賞・最優秀選手(MVP)を2回受賞するなど、輝かしい実績を残している。
【了】