悔しさをバネに…「高卒指名漏れ→大卒ドラフト1位」入団を果たした現役選手5人
2022/09/27
産経新聞社
大勢
新人ながら読売ジャイアンツの守護神に抜擢された大勢。抜群の働きを見せている剛腕も、指名漏れの悔しさを味わっている。
西脇工業時代は最速145キロの直球を誇ったが、甲子園の出場経験はなし。 プロを目指して志望届を提出したが、高校生の段階で指名されることはなかった。
その後は関西国際大学に進学し、3年時の阪神タイガース2軍との練習試合で4回で5つの三振を奪い、プロのスカウトから注目を集めるようになる。その後も変則気味のフォームから投じる直球に磨きをかけ、最速は157キロを計測。制球面が不安視されることもあったが、潜在能力を高く評価されてドラフト1位で巨人入りを果たした。
2022年の巨人は、前年に19セーブを記録したチアゴ・ビエイラがオープン戦から絶不調。すると、オープン戦で好リリーフを続けた大勢が、抑えとしてシーズン開幕を迎えた。ルーキーイヤーから大役を任された形になったが、球団史上初となる新人の開幕戦セーブを皮切りにその地位を確立。26日時点でリーグ3位タイの36セーブ、防御率1点台と大車輪の活躍を見せている。