悔しさをバネに…「高卒指名漏れ→大卒ドラフト1位」入団を果たした現役選手5人
2022/09/27
産経新聞社
多和田真三郎
埼玉西武ライオンズで活躍し、最多勝にも輝いた多和田真三郎も、高校時代に指名漏れの悔しい経験があった。
中部商業では、エースとして臨んだ3年夏に沖縄県大会決勝進出。惜しくも敗れ甲子園出場は逃したが、好投手として一目置かれる存在となった。しかし、プロ志望届を提出するもドラフト会議で名前を呼ばれることはなく、富士大学に進学する。
大学では1年時から主戦格を担い、同年秋の明治神宮大会で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成。1年生では史上2人目という快挙を成し遂げた。その後はリーグ戦でも圧倒的な成績を残すと、4年時はけがで投げられない時期もあったが、プロからの評価は変わらず。西武から2015年ドラフト1位指名を受けた。
ルーキーイヤーから先発として存在感を示すと、プロ3年目の2018年は26試合(172回2/3)を投げ、16勝5敗、5完投2完封、防御率3.81をマーク。最多勝のタイトルを獲得し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。しかし、開幕投手を務めた翌2019年は不整脈の症状に苦しむと、同年12月に自律神経失調症を公表。その後も復活に向けて治療に励んだが、育成選手となった2021年限りで退団が決まった。なお、現在は社会人軟式野球チームの六花亭(北海道)でプレーを続けている。