大型補強でチームを変えた…プロ野球、史上最高のFA移籍選手5人【投手編】
2024/01/14
産経新聞社
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プロ野球の世界では、環境を変えることでさらなる高みを目指す選手がいる。その代表例がフリーエージェント(FA)移籍だ。しかし、過去を振り返ってみると、移籍後に期待通りの働きを見せた選手はそう多くない。ここでは、新天地でも成功を収めたFA戦士を紹介する。【投手編】
工藤公康
投打:左投左打
身長/体重:176センチ/80キロ
生年月日:1963年5月5日
経歴:名古屋電機高
ドラフト:1981年ドラフト6位
工藤は、名古屋電機高(現・愛工大名電高)からドラフト6位で西武に入団。左のエース格として黄金期を支えた。その後、4年連続となる2桁勝利を記録した1994年オフにFA権を行使。当時低迷期にあったダイエー(現・ソフトバンク)へ移籍する。
移籍初年度から開幕投手を任され、チームトップの12勝を挙げるなど奮闘した。そして、在籍5年目となった1999年に11勝7敗、196奪三振、防御率2.38をマーク。チームを福岡移転後初となるリーグ優勝と日本一に導き、自身は最優秀防御率と最多奪三振、最優秀選手(MVP)に輝いた。
同年オフに2度目のFA宣言を決断し、3年間リーグ優勝から遠ざかっていた巨人へ移籍。巨人でも移籍初年度の2000年から12勝5敗の成績を残し、最高勝率(.706)などのタイトルを戴冠。“優勝請負人”の期待に応えてリーグ優勝、日本一の原動力となった。
その後も第一線で活躍を続けた工藤。NPB最長となる29年間の現役生活を送り、選手として14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験した。