ドラフトの「注目の的」…6球団以上から重複指名を受けた選手たち。今年のドラ1は何球団競合に?
2023/10/16
産経新聞社
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「2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が10月26日に行われる。これまで多くのドラマを生んできたドラフト会議の中でも、競合ドラフト1位指名後の抽選は、数々の名シーンも誕生している。そこで今回は、これまでに6球団以上からドラフト1位指名を受けた選手を紹介する。
6球団指名の選手たち
岡田彰布
早稲田大学で通算20本塁打を放ち、強打の野手として注目が集まった岡田彰布。岡田は1979年のドラフトで6球団(西武・ヤクルト・南海・阪神・近鉄・阪急)から指名を受け、阪神に入団。
入団1年目から18本塁打を記録するなど、1980〜1991年まで12年連続で2桁本塁打を達成し、プロ通算の成績は打率.277・247本塁打だった。
清原和博
桑田真澄との「KKコンビ」が一大旋風となり、甲子園で大活躍した清原和博。1985年のドラフトで清原を指名したのは6球団(南海・日本ハム・中日・近鉄・西武・阪神)。ジャイアンツが桑田を単独指名したことなど、この年のドラフトは大きな話題を集めた。
西武ライオンズに入団した清原は、1年目から31本塁打を放つなどライオンズの黄金期を形成。プロ通算525本塁打は、山本浩二の536に次ぐ歴代5位の記録だ。
大場翔太
東洋大学では抜群の成績を残し、プロでの活躍を期待された大場翔太も、6球団(オリックス・ソフトバンク・阪神・巨人・日本ハム・横浜)からドラフト1位で指名された。
ただ、期待の大きさがプレッシャーになったのか、入団後3年間は合計で4勝。2011年こそ7勝・防御率2.55で飛躍を見せたが、2015年オフに金銭トレードで中日ドラゴンズに移籍。2016年に戦力外通告を受け、同年限りで引退した。
菊池雄星
花巻東高校(岩手県)のエースとして活躍し、本格派左腕として注目された菊池雄星。今宮健太や今村猛なども注目を集めたが、6球団(阪神・ヤクルト・楽天・中日・西武・日本ハム)が1位で指名した。
入団後しばらくはプロの壁に苦しんだものの、2013年に9勝を挙げて実力を発揮し始めた。現在はトロント・ブルージェイズの一員として、メジャーリーグでプレーを続けている。
大石達也
斎藤佑樹・福井優也らとともに「早大三羽烏」と呼ばれた大石達也は、大学時代に抑えとして活躍。その活躍もあり、6球団(横浜・楽天・広島・オリックス・阪神・西武)から1位指名を受けた。
期待は大きかったが、けがにも苦しみ満足な成績を残せなかった。ただ、36試合登板・防御率1.71を記録した2016年の姿は、印象に残っているファンも多いのではないだろうか。