“補償なし”はお買い得!? プロ野球、CランクでFA移籍した選手6人 獲得成功となったのは…
2024/11/01
産経新聞社
小笠原道大
北海道日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツでシーズンMVPに輝くなど、球史に名を残した小笠原道大。中日ドラゴンズへのFA加入は、Cランクでの移籍だった。
暁星国際高、NTT関東を経て、1996年ドラフト3位で日本ハムに入団。捕手から内野手へ転向した1999年に大ブレイク。「恐怖の2番打者」として打率.285、25本塁打をマークした。
その後、2002年から2年連続首位打者に輝くなど、球界を代表する打者として君臨。特に2006年には打率.313、32本塁打、100打点をマークし、リーグ優勝、日本一の立役者に。打撃2冠(本塁打・打点)に加え、最優秀選手に輝いた。
同年オフにはFA権を行使して巨人入り。移籍初年度から打率.313、31本塁打、88打点と持ち前の打棒を遺憾なく発揮し、リーグを跨いで2年連続となるシーズンMVPを戴冠。その後もクリーンアップの一角として、強力打線を牽引した。
しかし、2011年はけがの影響もあって規定打席未満に終わると、翌年以降は本格的にレギュラーを奪われ、出場機会が激減した。2013年オフには事実上の戦力構想外となり、2度目のFA権を行使。中日でのプレーを決断した。
中日では代打の切り札として貴重な戦力となり、2014年は83試合出場で打率.301をマーク。翌2015年も53試合出場ながら打率.294と結果を残したが、同年限りで現役生活に別れを告げた。