“早熟型”の評価も…新人王に輝くも伸び悩んだ逸材5人(4)プロ1年目がピークに…
2022/10/04
産経新聞社
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プロ野球の世界で、新人王に輝いた選手たちは特に将来を嘱望される。昨季受賞した栗林良吏(広島)と宮城大弥(オリックス)は、今季も期待通りの活躍を見せている一方で、受賞後に成績が低迷した選手も多くいる。ここでは、新人王を獲得するも伸び悩んだ選手を5人紹介する。
上園啓史
出身:福岡県
投打:右投右打
身長/体重:184cm/84kg
生年月日:1984年6月30日
経歴:東福岡高-武蔵大
ドラフト:2006年大学生・社会人ドラフト3巡目
ルーキーイヤーに躍動し、タイガースの「将来のエース候補」と期待されたのが、上園啓史だ。
東福岡高から武蔵大に進学した上園。主に首都大学野球2部リーグで腕を磨いた右腕は、4年時に大学日本代表に選出。着実に成長したこともあり、ドラフト3巡目で阪神タイガースへの入団が決まる。
プロ1年目は6月に一軍初昇格を果たすと、先発ローテーションに定着した。同年は規定投球回未満ながら、17試合に登板して8勝、防御率2.42をマーク。金刃憲人(当時・巨人)との争いを制し、阪神のルーキー投手としては13年ぶりとなる新人王に輝いた。
翌2008年は4勝0敗の成績も、夏場以降は振るわず二軍暮らしが続いた。その後も目立った実績は上げられず、2011年オフに東北楽天ゴールデンイーグルスへトレード移籍。新天地での復活が期待されたが、4年間で未勝利に終わり、2015年オフに戦力外通告を受けた。