藤浪と大谷、入団3年でNPBを代表する投手へ。決定的な違いは投球の効率と守備【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は3年目を終えた藤浪と大谷についてだ。
2016/01/06
守備は藤浪の大きな課題に
最後に守備成績だ。
大谷はフィールディングがうまい。ゴロ処理などで俊敏なところを見せる。
対照的に、藤浪は2年連続で失策数がリーグ最多。守備率はワースト。大きな課題ではないだろうか。
1年目からローテーションを担った藤浪に対し、大谷は慎重に起用された。投手としては藤浪が一歩リードしていた感があったが、昨年、大谷が藤浪を一気に抜いた感がある。
その藤浪は「侍ジャパン」に選出されたものの、右肩炎症でプレミア12の出場を辞退した。投球過多の影響が気になるところだ。
日本ハムに復帰した吉井理人投手コーチは、記者会見で今季大谷に「200回を投げないと」と語った。大谷も今季新しい挑戦の年を迎える。2人の4年目はどうなるだろうか。