原野球の申し子・亀井善行の変わらない存在価値
高橋由伸監督就任により、一気に世代交代が進む巨人。それでも経験豊富なベテランの力はやはり必要だ。
2016/01/07
新外国人選手の加入で、今季の外野は?
時の流れは早い。由伸も金城も引退して、日本人外野手としては鈴木尚広に次ぐ年長選手だ。
今季の外野争いでレギュラーと呼べるのは長野久義のみ。
新加入のメジャー122発男ギャレット・ジョーンズも外野起用ならば外せないだろう。
となると残り1枠を昨季103安打の立岡宗一郎、橋本到、大田泰示の90年組、そして亀井が争うことになる。
30代中盤の亀井より、若い立岡のほうが足も速いし、橋本のほうが肩も強い、体のサイズも大田のほうが大きい。
けど実際の外野守備や走塁は亀井が圧倒的にうまい。
原監督はそんな背番号9を信頼し「たぐいまれな器用さを持つ選手」と起用し続けた。
長期政権が終わり、チームは世代交代の真っ只中。
2016年のジャイアンツは大きく変わるだろう。
それでもベテラン亀井の存在価値が変わることはない。
その昔、ともにジャイアンツ球場で汗を流し、同時代を生きた木佐貫洋や久保裕也、さらに矢野謙次もすでに巨人を去った。
ドラフト4位ながらも巨人軍でしぶとく生き残った男。
亀井善行、33歳。原野球の申し子が由伸巨人をど真ん中で支える。
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