【ドラフト隠し玉】大学3年までほぼ実績なし…石巻専修大の長身右腕・庄司魁はプロ入りなるか
2022/10/11
川浪康太郎
大学最終登板後に流した涙は努力の証
9日の最終戦、優勝を決めた東日本国際大が歓喜に沸く中、石巻専修大は最後のミーティングを行った。そこには、嗚咽交じりに泣き崩れる庄司の姿があった。この日は3番手で登板し、3回3分の1を投げ3被安打3与四球1失点と本来の力を発揮できず。「最後に自分の力を出しきれなかったのが悔しい」。プロを志し、本気で野球と向き合ったからこそ、流れた涙だった。
ドラフトで名前が呼ばれれば、石巻専修大から直接プロ入りしたOBでは高橋敏郎氏(2002年、ヤクルトからドラフト7位指名)以来20年ぶり、社会人を経由した選手も含めれば相沢晋氏(2013年、楽天からドラフト8位指名)以来9年ぶり、そして史上3人目の指名となる。
涙を笑顔に変えることはできるか。あとは、「運命の日」を待つのみだ。
取材・文 川浪康太郎