大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



MLBでは成功しない!? 阪神タイガースからメジャー移籍した6人。海を渡った選手たち

2023/12/22

text By

photo

Getty Images、産経新聞社



藪恵壹


 
 阪神タイガースの低迷期をエースとして支え続けたのが、藪恵壹である。
 
 社会人の朝日生命からドラフト1位入団を果たし、即戦力として期待された薮は、ルーキーイヤーから26試合(181回1/3)を投げて9勝9敗。貯金をつくることはできなかったが、防御率3.18という数字を残して新人王に輝いた。
 

 
 タイガースは1993年から10年連続でBクラスに沈んだため、薮は「暗黒時代のエース」と呼ばれることも。NPBでは3年連続を含む4度の2桁勝利を記録し、2005年からメジャーリーグに活躍の場を移した。
 
 海を渡った薮は中継ぎとして起用され、オークランド・アスレチックスで40試合に登板した。しかし1年限りの在籍となり、翌年はコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結ぶも、メジャー昇格は果たせず。2007年は無所属で新天地でのプレーを模索した。
 
 すると、2008年にサンフランシスコ・ジャイアンツ入り。マイナー契約から始まった薮だが、最終的にはメジャーで60試合に登板し、防御率3.57と見事な復活を遂げた。その後、2010年シーズン途中に東北楽天ゴールデンイーグルスで日本球界へ復帰。同年限りで現役引退を決断した。

1 2 3 4 5 6


error: Content is protected !!