MLBでは成功しない!? 阪神タイガースからメジャー移籍した6人。海を渡った選手たち
2023/12/22
Getty Images、産経新聞社
セシル・フィルダー
1シーズンのみの在籍で大きなインパクトを残した外国人選手といえば、セシル・フィルダーが挙げられるだろう。
フィルダーは、1985年にトロント・ブルージェイズでメジャーデビューを飾るも、レギュラー定着はならず。1989年に阪神タイガースへ入団した。
日本球界では、持ち前のパワーを遺憾なく発揮。打率.302、38本塁打と広い甲子園球場を本拠地としながら、スタンドまで軽々とボールを運んだ。一方で、同年9月に空振り三振を喫した際、バットを地面に叩きつけて右手を骨折。シーズン終盤に離脱を余儀なくされると、オフには契約がまとまらず、翌年からMLBへ復帰した。
再びメジャーの舞台に戻ったフィルダーは、阪神時代も上回る輝きを放った。同年から2年連続二冠王(本塁打・打点)、3年連続打点王を受賞。特に復帰初年度の1990年は、両リーグ13年ぶりとなる50本塁打をクリアした。
1998年まで現役を続け、MLB通算319本塁打、1008打点を記録。抜群の成績を残したフィルダーは「日本でのプレーで自信がついた」と話していたため、わずか1年ながら阪神での経験は大きな影響を与えたといえるだろう。