今オフは藤浪も!? 阪神からメジャー移籍を果たした選手5人(2)左腕エースは海を渡るが…
2022/10/12
産経新聞社
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ペナントレースを終了した2022年のプロ野球。オフシーズンは選手の去就も注目されるが、阪神タイガース・藤浪晋太郎投手がメジャー挑戦の意思を表明し、大きな話題を呼んでいる。これまでにも数多くの日本人選手がメジャーリーグの舞台に立っているが、阪神からMLBへはばたいたプレーヤーもいる。ここでは、阪神からメジャー移籍を果たした選手を5人紹介する。
井川慶
阪神タイガースで大活躍を見せた一方、メジャーリーグで苦しんだ選手の代表例が、井川慶といえるかも知れない。
水戸商業高校からドラフト2位指名を受けた井川は、プロ4年目の2001年から徐々に頭角を現し始めた。同年は9勝13敗と負け越したものの、規定投球回に到達して防御率2.67。翌2002年には最多奪三振(206個)のタイトルに輝いた。
さらに2003年は29試合(206回)を投げ、20勝5敗、勝率.800、8完投2完封、防御率2.80をマーク。チームをリーグ優勝に導き、自身は投手3冠(防御率・勝利・勝率)と最優秀選手(MVP)、沢村賞とタイトルを総なめした。その後も安定した活躍を見せ、球界を代表する左腕となった井川。2006年オフにポスティングシステムを行使してメジャー移籍を表明し、大型5年契約でニューヨーク・ヤンキースに入団した。
しかし、移籍1年目は14試合登板で2勝にとどまると、雪辱を晴らしたい翌年はわずか2試合の登板。3年目以降はマイナー暮らしが続いてメジャー復帰は果たせず、井川の挑戦は不本意な形で終わった。