大谷翔平がプロ野球の仕組みを変える! 二刀流挑戦がはらむ大いなる意義とは?
北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の2年目は、11勝&10本塁打というベーブルース以来の歴史的な記録を打ち立てて終了した。入団当初は難しいとすら言われていた大谷の二刀流。しかし、この二刀流が今後のプロ野球の仕組みを変えるかもしれない。
2014/11/02
不可能とさえ言われた、大谷の二刀流
二刀流に挑むファイターズ大谷翔平のプロ野球2シーズン目が終了した。投手としての成績は、11勝4敗、防御率2.61。シーズンを通しておおむね中6日のローテーションを守り抜き、24試合に登板、2完封も記録した。打者としては、87試合に出場。規定打席には到達しなかったが、打率.274、10本塁打をマークした。
同一シーズンに二桁勝利と二桁本塁打を記録するのはプロ野球史上初めてのこと。
メジャーリーグを含めても、あのベーブ・ルース以来2人目という快挙だ。3勝3本塁打に終わった1年目の成績と比較すれば、飛躍的な進歩を遂げていることがわかる。
現代プロ野球では不可能とさえ言われた二刀流の実現は、ひとまず成功したと言っていいだろう。
大谷本人は、実際にチャレンジしてみて感じている二刀流のメリットを「気持ちの切り替えをしやすいこと」と評価している。
たとえば、投手として先発した試合でKOされてしまった場合。
普通の投手ならば、その失敗を挽回するためには次回の登板まで待たなければならない。
しかし、大谷の場合は野手としてリベンジする機会がすぐに訪れる。「モヤモヤした気持ちを引きずらないですむ」点がプラスの要素となって表れているのだ。
今後に向けた視界も明るい。
栗山監督によると、来季も中6日のローテを守る投手としての起用を軸としながら、打者としてさらに出場機会を増やす方針を継続するらしい。
調整法がより確立され、肉体的に進化すればさらに好成績を望める。来季は規定打席に到達するかもしれないし、いずれはDHを解除して、「5番ピッチャー」として起用される日も来るだろう。