大谷翔平がプロ野球の仕組みを変える! 二刀流挑戦がはらむ大いなる意義とは?
北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の2年目は、11勝&10本塁打というベーブルース以来の歴史的な記録を打ち立てて終了した。入団当初は難しいとすら言われていた大谷の二刀流。しかし、この二刀流が今後のプロ野球の仕組みを変えるかもしれない。
2014/11/02
大谷の二刀流が、将来、新しい野球の形を作るかもしれない
大谷翔平という野球選手はどこまで進化するのか。
一野球ファンとして期待は膨らむばかりだ。
ただ、実は彼の二刀流挑戦は、そんな「投手としても打者としても能力のある若者が、古の記録に挑むこと」以上に、大きな意義を持っている。
それは、彼の挑戦の結果が、将来的にプロ野球の枠組みやルールに影響を及ぼす可能性を秘めているからだ。
大谷の二刀流が完全に確立されたら、その育成法・調整法がモデルケースとなり、彼に続く若者が出てくるかもしれない。
そうやって、プロ野球界に二刀流選手が増えたら、現行のDH制度の定義について、新たな議論が起こるだろう。
現在、野球ではDHの対象守備位置は投手に限られている。
だが、打者としても優秀な投手が何人も現れれば、その限定を解除してすべての守備位置に適用すべきだという意見も出てくるはず。
そうなれば、打撃はイマイチだけれど、守備は飛び抜けているというショートやセカンドが誕生する。
そんな守備に特化した選手が増えたら、今度は、「DHを1チーム2人制にしてもいいのでは」という意見が出てくるかもしれない……。
もちろん、すべてが仮定の話であり、現時点では、可能性の域を出ていない。
ただ、そんな妄想を逞しくしてしまうほど、二刀流のもたらす未来には可能性が広がっている。
二刀流がプロ野球を変える!
大谷のチャレンジは、そんな壮大な意義をはらんでいるのだ。