【MLB】前田、爆弾を抱えていた右肘――ドジャース、出来高偏重の契約は日本球界への警鐘
ドジャースと前田健太の8年契約が現地7日、本拠地ドジャースタジアムで正式発表され、会見の場で、前田自身が身体検査で「イレギュラーな点があった」と明かした。
2016/01/09
Getty Images
検査結果で見つかった異常
交渉期限1日前の決着だった。ドジャースと前田健太の8年契約が現地7日、本拠地ドジャースタジアムで正式発表された。
日本時間の元旦に契約合意が報じられてから1週間以上。日米メディアやファンの間では、過去に例をみない契約内容が議論の的だった。そして入団会見では、そんな騒ぎに対して前田健自らが口を開いた。
「歴史と伝統あるドジャースの一員になれることを光栄に思います。今回の自分の契約内容に対して、様々な憶測を呼んでいますが、一部報道にあった通り身体検査において、イレギュラーな点がありました」
イレギュラー。それは検査結果で異常が見つかったことに他ならない。前田健やドジャース球団はこれ以上の具体的な言及は避けたが、米メディアによると右肘に問題があったという。
明らかになった契約の詳細は、極端な出来高偏重。
年俸は300万ドル(約3億6000万円)に抑えられる一方で、出来高を含めると8年総額1億ドル(約120億円)以上に膨れあがる。出来高は先発試合数と投球イニング数により、メジャーで一流の先発ローテーション投手の基準となる年間32試合、200回以上を投げると、そのシーズンは満額の1015万ドル(約12億円)を手にできる。