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【MLB】前田、爆弾を抱えていた右肘――ドジャース、出来高偏重の契約は日本球界への警鐘

ドジャースと前田健太の8年契約が現地7日、本拠地ドジャースタジアムで正式発表され、会見の場で、前田自身が身体検査で「イレギュラーな点があった」と明かした。

2016/01/09

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出来高に比重を置いた契約が意味するもの

 本人はもちろん、ドジャースも最大の望みは前田健が8年間ローテーションを守り続け、出来高の満額を受け取ってチームを優勝に導くことだろう。ただ、ここまで出来高に比重を置いた契約は、現時点でそのシナリオの実現性が低いことを示唆している。
 
 両サイドが納得してサインを交わした以上、身体検査で下された診断に疑いの余地はない。蓄積疲労によるものなのか。前田健の右肘は、知らずのうちに爆弾を抱えてしまっていた。
 
 前田健は昨季も広島のエースとして206回1/3を投げ抜いた。自身2度目の沢村賞も受賞。プレミア12でも侍ジャパンのエースとして熱投した。大車輪の活躍の裏で、右肘のじん帯は確実に蝕まれていたわけだ。
 
 この契約は、日本人投手への一つの警鐘のようにも映る。実際に海を渡った日本人投手は、次々と肘のトミー・ジョン手術を迫られている。

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