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ウルフやメンドーサらと同タイプ。日本ハム伝統のゴロピッチャー・バスは有用な戦力に

日本ハムが新助っ人としてアンソニー・バスの獲得を発表した。絶対的な球威はないものの、ゴロを打たせる能力に長けており、先発とリリーフの両方をこなせることから、有用な戦力となりそうだ。

2016/01/10

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ストレートが日本では武器になる可能性

 8日、北海道日本ハムファイターズは新助っ人としてアンソニー・バス投手(28)を獲得したと発表した。メジャーでは先発とリリーフの両方で活躍、通算129登板の実績を持ち日本では先発ローテーション入りが期待されている。
 新助っ人バスは、昨年チームが苦しんだ先発ローテを救う存在となりうるのだろうか。(データはMLB.com,fangraphsのものを参照)
 
 バスは2008年のドラフト5巡目、全体165位で指名されサンディエゴ・パドレスに入団。2011年6月13日にメジャーデビューを果たすと、その年は初登板初勝利を含む2勝0敗、防御率1.68の好成績をあげた。翌2012年は15先発含む24試合に登板するも2勝8敗と結果は残せていない。
 
 昨オフはマイナー契約でレンジャース入り、開幕直前にメジャーへ昇格した。
 自己最多の33試合に登板し防御率は4.50、ロングリリーフとしてチームの地区優勝に貢献した。昨年11月にトム・ウィルヘルムセンらとのトレードでレオニス・マーティンとともにマリナーズに移籍したが、本人の希望でFAとなりこのたびの来日に至った。
 
 投手としてはスライダーとフォーシームをオーバースローから繰り出すオーソドックスなタイプの投手だ。この2球種に加えて、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ、カーブがある。
 
 球団の公式ホームページで栗山監督がMAX158km/hと称したストレートだが、昨シーズンのフォーシームの平均球速は93.3mph(149km/h)となっている。
 毎年96mph(154km/h)以上を幾度か記録しているため、速い球を投げる能力はある一方で、MLBの投手としては平均的なレベルにすぎず、通算被打率.314と打ち込まれている。そのため、昨年はこの球の割合を減らして、カットボールとツーシームの割合を増やしていた。
 
 バスのフォーシームは平均球速93.3mph(MLB平均92.9mph)、終速は平均91.38mph(MLB平均89.9mph)。他の投手と比べて、打者の手元でも球速を保っているノビのある球であることが特徴といえる。MLBでは平均的なスピードでも、日本では速い部類に入るため、手元でのノビと含めて有効なボールに変わる可能性もある。

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