【ドラ1の知られざる苦悩】元ヤクルト荒木大輔(3)「100%進学」を変えさせた“アイスクリーム事件”
2022/10/14
産経新聞社
故障に悩まされたプロ野球人生
プロ入り後の荒木の成績は実働10年で39勝49敗2セーブ――。二度の側副靱帯再建手術、椎間板ヘルニアという怪我によりプロ野球選手として花が咲くことはなかった。
人生で戻れるとすればどこに戻るかと最後に聞いてみた。
「プロに入るぐらいの頃か……、やっぱり高校野球が楽しかったので、もう一度やりたいですね。ただ、あのときのメンバーでやりたい。他のメンバーではやりたくないんです。あいつらがいないと嫌なんですよ。それで高校時代、もう少し練習して甲子園で優勝したかった」
でもね、と荒木は微笑んだ。
「またあのメンバーが集まると練習しないだろうなと思いますよ。みんなでいるのが楽しかったから」
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CASE1 辻内崇伸(05年高校生ドラフト1巡目 読売ジャイアンツ)
CASE2 多田野数人(07年大学生・社会人ドラフト1巡目 北海道日本ハムファイターズ)
CASE3 的場寛一(99年ドラフト1位 阪神タイガース)
CASE4 古木克明 (98年ドラフト1位 横浜ベイスターズ)
CASE5 大越基(92年ドラフト1位 福岡ダイエーホークス)
CASE6 元木大介(90年ドラフト1位 読売ジャイアンツ)
CASE7 前田幸長(88年ドラフト1位 ロッテオリオンズ)
CASE8 荒木大輔 (82年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ)