バッテリー除く全ポジションを守ったオリ縞田。使い勝手の良さで勝負するユーティリティ・プレイヤー
チームにとって、ユーティリティ・プレイヤーは貴重な存在だ。オリックスの縞田は昨年バッテリー以外の全ポジションを守った唯一の選手だ。
2016/01/09
オリックス・バファローズ
伝説となった捕手・木村
戦力として最もユーティリティ性が高かった選手は、日本ハム、広島、巨人でプレーした木村拓也だろう。
木村は捕手5試合、一塁39試合、二塁769試合、三塁61試合、遊撃91試合、外野539試合。 いずれも必然性のある起用だった。
特に2009年9月4日のヤクルト戦は語り草となっている。
延長11回、巨人の加藤健は頭部に死球を受けて退場。この日の先発捕手だった鶴岡はすでに交代でベンチへ。さらに正捕手の阿部慎之助はこの日一塁手としてスタメンだったが、やはり交代していたため、捕手不在の事態に。12回表、捕手を務めたのは木村。約10年ぶりにマスクをかぶったが、この回を無失点に抑え、巨人の窮地を救った。
地味な存在ではあるが、ユーティリティ・プレイヤーに注目すると野球の違った一面が見えてくるのだ。