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個性派揃いの楽天新外国人。体重より心配、アマダーの打撃は通用するか

今季、楽天は梨田昌孝新監督の下、3年ぶりのAクラスを目指す。チームの再建、浮上のバトンを託された新外国人選手は、135キロの巨漢のジャフェット・アマダーを筆頭にいずれも特徴のある面々だ。

2016/01/10

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ストレート主体のリズ、課題は制球力

 梨田監督を新指揮官に迎え、3年ぶりのAクラスを目指す楽天は、育成契約含めて4名の外国人選手を獲得している。最下位からの逆襲でパリーグを「混パ」に導くためには、残留したミコライオ、レイ、ウィーラーを含めた彼らの活躍は欠かせない。
 
宋家豪(ソン・チャーホウ) 185cm92kg、右投げ左打ち、投手、23歳、台湾出身
ラダメス・リズ 189cm91kg、右投げ右打ち、投手、32歳、ドミニカ出身
ジェイク・ブリガム 192cm95kg、右投げ右打ち、投手、27歳、アメリカ出身
ジャフェット・アマダー 193cm135kg、右投げ右打ち、内野手、28歳、メキシコ出身
 
 プレミア12で台湾代表として1次ラウンドのキューバ戦に先発したのが宋家豪だ。グリエル三兄弟やデスイパイネを擁する古豪相手に7回途中1失点(自責0)。速球主体、ストライク先行の組み立てで勝利を呼び込んだ。昨秋、倉敷でキャンプを張る楽天の入団テストを受け育成契約を交わした”素材型”である。
 
 リズはMLB通算42試合133.2回、防御率6.94の経験を持つ。
 中南米出身投手は楽天ではドミンゴ、モリーヨ、サンチェス、ヒメネス、クルーズに続く6人目になる。昨年はパイレーツに所属、23.1回という限られた投球回ながらも、10.41という目覚ましい奪三振率を残した。武器は6割以上で投げ込んでいく魅力あるファストボールだ。昨年は最速159.6km、平均152.6kmをマークした。平均130.7kmのスライダーも武器で、昨年のナリーグ新人王クリス・ブライアントを3連投で三振に取っている。
 
 アジア圏の野球を体験している点も強みだ。
 2011年から3年間韓国プロ野球で活躍、2013年は最多奪三振のタイトルを獲得した。
 
 課題は制球力だ。与四球率はMLB通算5.93、韓国でも4.16と多かった。首脳陣には、ある程度は四球で塁を賑わすことを織り込み済みでの「割り切った起用」が求められそうだ。NPBにうまく順応すれば、昨年のクルーズ以上の働きは期待できるだろう。
 
 契約直後、Twitterで「私は楽天イーグルスの一員になれたことにとても興奮しています」と日本語挨拶したことも話題を呼んだのが、長身右腕のブリガムだ。メジャーデビューは昨年という遅咲き。12試合に登板し、楽天を日本一に導いたケイシー・マギーとも対戦した。奥さんと愛娘と共に来日し、仙台で野球選手としての新たなキャリアをスタートさせる予定だ。通算GO/AOは1.21。イニングイーターとしてゴロでアウトを取るタイプ。楽天でも先発起用が濃厚だ。

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